今更ながら。タイトルほど大げさなものでもないですが。
先日公開された公式記事『The Lost Confession』にて、ミラディン陣営の完全敗北が明らかになりました。
既に翻訳やら、それを受けての日記も多々書かれていると思いますが、n番煎じは覚悟の上で私も一筆書かせて頂きます。

傷跡ブロックからMTGを始めた私にとって、ミラディンは思い入れのある次元でした。始めた当初は鷹が剣咥えて大暴れしてましたね…。
パックからこんにちはしたメムナイトのFoilに心を奪われ、ミラディンのストーリーにのめり込んでいきました。
アージェンタムの頃の一面の銀世界に、メムナークの努力によって作り変えられた金属世界に、五つの太陽が育む生命豊かな世界に思いを馳せ、夢想し、
グリッサの英雄譚に胸を躍らせ、ボッシュの優しさに触れ、スロバッドの友情に涙を流した。
そんな、ミラディンが。
清らかであった金属次元のミラディンが。
オオアゴザウルスの暮らすミラディンが。
頭蓋骨絞めで人々を恐怖のどん底に貶めたミラディンが。
失われようとしています。

●プレインズウォーカー達のその後
傷跡ブロックに登場した5人(4人と1体と言うべきか?)のプレインズウォーカー達。
彼らは、その後どうなったのでしょうか。前回の記事にもちらっと触れましたが、改めて確認していきます。

《ヴェンセール》
エルズペス・コスらとカーンを探しにミラディンへ向かい、機械の始祖に祀り上げられているカーンを発見。
カーンの心臓がファイレクシアの油に蝕まれていると悟った彼は、自らの命を引き替えにカーンの心臓を蘇らせる。
《コス》
エルズペス・ヴェンセールらと共にカーンを探す。
その後、ファイレクシア軍と戦うが劣勢に追い込まれ、最後はエルズペスを逃がすために囮となって爆発。(死亡か?)
《エルズペス》
ヴェンセール・コスらと共にカーンを探す。
その後、ファイレクシア軍と戦うが劣勢に追い込まれ、テーロスへと逃げ移った。
《テゼレット》
二コル・ボーラスの命により、ファイレクシア陣営に潜り込み監視を行っている。
法務官達からは疎ましがられている様子。
《カーン》
ファイレクシアの油に侵され、機械の始祖になってしまうところをヴェンセールに救ってもらう。
が、何らかの理由でミラディンを去ったようだ。

…と、あまりにも悲惨なBad Endとなりました。
ヴェンセールは亡くなり、コスも亡くなるか、ファイレクシア側に屈することになってしまったものと思われます。
死肉すら活用するファイレクシアのことなので、ヴェンセールやコスの亡骸もまた、彼らにいいように扱われてしまうのでしょうか。
どうか、彼らの誇りや魂までもが穢されることのありませんよう…。

●ファイレクシア陣営と内紛
ミラディン陣営との戦いを制したファイレクシア陣営。共通の敵を倒した後に待っていたのは、権力抗争でした。
その前に、各派閥についても簡単に触れておきます。

《機械正典》は白の法務官エリシュ・ノーンの率いる派閥で、汚染されていたカーンを機械の始祖に祀り上げることを主として考えています。
《発展の動力源》は青の法務官ジン=ギタクシアスが率いる派閥で、《機械正典》の見解は理解を示す一方で、カーン以外の機械の始祖を擁立したい考えを持っています。
《七人の鋼の族長》は黒の法務官シェオルドレッドが率いる派閥で、シェオルドレッド自身が機械の始祖となることを企んでおり、《機械正典》と対立しています。
《静かなる焼炉》は赤の法務官ウラブラスクの率いる派閥で、避難してきたミラディン人を溶鉱炉に匿うなど、比較的穏健派の派閥です。
《悪意の大群》は緑の法務官ヴォリンクレックスの率いる派閥で、弱肉強食と自然淘汰によって非ファイレクシアの生命を抹殺することを考えています。

《機械正典》が《七人の鋼の族長》と《静かなる焼炉》の領地を獲得し、勢力を大きくしました。
《発展の動力源》は水面下で《七人の鋼の族長》に協力をしていましたが、《七人の鋼の族長》が支配されたいま、お得意の二枚舌で活動を続けていくのではないでしょうか。
《悪意の大群》はヴォリンクレックスが動かず、あまり変化がないものと捉えて良いのでしょうか。
なにせ、内紛は《機械正典》が優勢になる形で進んでいるようです。
ですが、カーンが消えてしまったため、改めて機械の始祖を誰にするかがポイントとなってくるのではないでしょうか。

●新・ファイレクシアと旧・ミラディンのこれから
ミラディン改め、新ファイレクシアとなった次元に、今後どのようなストーリーがもたらされるのでしょうか。妄想を膨らませていきます。
ファイレクシアの目的は、かつての機械の始祖であったヨーグモスが成し得なかった、多元宇宙の征服ではないかと考えています。
ミラディンを足掛かりに侵攻を始めるであろう新ファイレクシア。そのまま多元宇宙全体を支配されるわけにはいかない。
今回のエルズペスのテーロス来訪は、神の力を借りて改めてファイレクシアに挑む布石なのではないかと勝手に想像してます。
そして、悲哀の連続であったエルズペスの物語がハッピーなものに転じて欲しいと期待しています。

拙い文章でお見苦しい点も多くあったとは思いますが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

最後は、ジョー・カディーンの言葉を借りて。
『私の手に剣がある限り、清純なるミラディンを取り戻す希望は残っている。』


●参考
『The Lost Confession』
http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/263
『失われし告白』 (『The Lost Confession』の翻訳記事です)
http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/023543/
M:TG Wiki
http://mtgwiki.com/wiki/

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